Orchestra Canvas Tokyo Blog

曲目の解説記事や団員・指揮者へのインタビュー記事などを掲載していきます。

チャイコフスキー / 交響曲第5番 ホ短調 作品64

チャイコフスキーの旋律美が多くの人々を魅了し続けてきたことは言うまでもない。ある団員が云うには、チャイコフスキーは“音階を音楽に変える天才”だそうだ。確かに彼……

2023/10/6

シベリウス / ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47

シベリウスはフィンランドを代表する作曲家であり、フィンランドの過酷な自然や幻想的な民族伝承、住民の厳しく孤独な心を、有機的な構成の中にあってなお感じさせる作風が……

2023/10/6

ファリャ / バレエ音楽《三角帽子》第2組曲

ファリャは、スペインを代表する作曲家の1人である。バレエ音楽『三角帽子』は、稀代のバレエ興行師ディアギレフが P.アラルコンによる短編小説『三角帽子』をもとに……

2023/10/6

ベートーヴェン / 交響曲第7番 ヘ長調 作品92

1812年に完成した《交響曲第7番》は、双生児とされる《交響曲第8番》(1812)と同時に非公開で演奏されたのち、1813年に公開で初演された。初演は大成功を……

2023/7/8

ベートーヴェン / 交響曲第8番 ヘ長調 作品93

ベートーヴェンは微笑んだか?交響曲第8番と向き合う時、我々は一見したところ自明とも思われるこの問いを心のどこかに抱くことになる。たしかにこの曲はベートヴェンの九……

2023/7/8

ベートーヴェン / 『コリオラン』序曲

『コリオラン』序曲は1807年に作曲された演奏会用序曲である。本作品は、友人の劇作家ハインリヒ・ヨーゼフ・フォン・コリン(1771-1821)の舞台劇《コリオ……

2023/7/8

スメタナ / 連作交響曲《我が祖国》

私の愛するチェコ民族は決して滅びることはない。地獄の恐怖が振りかかろうと、必ずや気高い勝利を収めるであろう。(チェコ伝説にうたわれる女王リブシェの予言より) ……

2023/4/10

ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 作品104

本演奏会で取り上げるスメタナとドヴォルザークは、ともにチェコを代表する作曲家である。チェコは絶えず政治的・宗教的動乱に巻き込まれてきた地域であり、その音楽は長……

2023/4/2

ベートーヴェンとオーケストラ

第7回定期演奏会では、巨匠ベートーヴェンによる3つのオーケストラ作品を取り上げる。ここでは彼の生涯を概観した上で、何が彼を巨匠たらしめたのかについて、オーケス……

2023/2/26

R.シュトラウス / 交響詩《死と変容》作品24

《死と変容》は、シュトラウス自身が構想したプロットに基づき1888年から1889年にかけて作曲され、シュトラウスの友人でヴァイオリニストのアレクサンダー・リッタ……

2022/12/2
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