Orchestra Canvas Tokyo Blog

# 第16回定期の記事:6件

バーンスタイン / 「ウェストサイドストーリー」よりシンフォニックダンス

どこかに、私たちのための場所があるはず。平和で静かな、息ができる場所が。《ウエストサイドストーリー》は、1949年にジェローム・ロビンスがバーンスタインらへ現代版『ロミオとジュリエット』の構想を持ちかけたことに始まる。1957年にブロードウェイで初演を迎え、その約3年後、演奏会用組曲として書かれたのが《シンフォニックダンス》である。舞台は、再開発で取り壊しが進む1950年代のNYスラム街。テリトリ……

2026/1/31

ヨハン・シュトラウス2世 / 皇帝円舞曲 作品437

悪魔の誘惑に満ちた踊りから一転、本演奏会は華麗なウィーンのワルツへと舞台を移す。「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス2世の三大ワルツに数えられる《皇帝円舞曲》である。本日のプログラムにおいて唯一、本場独墺クラシック音楽の空気をまとう本作は、19世紀末ウィーンの爛熟した文化を象徴する傑作として知られている。ヨハン・シュトラウス2世は、1825年、ウィーンに生まれた。父のヨハン・シュトラウス1世も、《ラデ……

2026/1/31

リスト / メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」

農村の素朴な響きから一転、本演奏会は再び「悪魔」の世界へと回帰する。ハンガリーの巨匠フランツ・リストによる本作は、1861年に管弦楽曲《レーナウの「ファウスト」による2つのエピソード》の第2曲として作曲された。後にリスト自身の手によるピアノ独奏編曲版が《メフィスト・ワルツ第1番》として広く親しまれるようになり、管弦楽版もこの名称で呼ばれることが多い。本作は、リストと同じハンガリー出身の詩人ニコラウ……

2026/1/31

バルトーク / ルーマニア民俗舞曲

雄鶏が鳴き、闇が退いて日常が動き出すと、本演奏会は中東欧の民族的色彩に満ちた農村の生活世界へと聴衆を誘う。ハンガリーの作曲家バルトークによる《ルーマニア民俗舞曲》である。バルトークは作曲家であると同時に、民謡蒐集家としても精力的に活動した人物である。民謡が民謡として成立するための根源を探究し、その特性を再構築することで純粋音楽の領域に到達することを目指していたのである。本作品は、1910年から19……

2026/1/31

サン=サーンス / 交響詩《死の舞踏》作品40

鮮やかなメキシコの響きに続き、本演奏会は一転して暗闇へと誘われる。フランスの作曲家サン=サーンスの代表作、交響詩《死の舞踏》である。「フランスのモーツァルト」と称されるほどの神童であったサン=サーンスは、リストが創始した「交響詩」というジャンルをフランス音楽界に積極的に取り入れた人物でもあった。本作は、フランスの詩人アンリ・カザリスの怪奇的な詩に着想を得た交響詩である。サン=サーンスはまず1872……

2026/1/31

マルケス / ダンソン 第2番

何かが我我の存在を邪魔している。だが我々は自分の存在に対して、大胆であることも、またそれに直面することもできないので、「祭り」に訴えるのである。それは我々を宙に打ち上げる。自分自身を燃やしてしまう陶酔、空中への発砲、花火なのだ。本演奏会の開幕を飾るのは、1994年にメキシコの作曲家マルケスが作曲したヒット作で、哀愁を帯びた旋律とダンス的性格とを併せ持つ。マルケスがダンソンという踊りに出会ったのは彼……

2026/1/31
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